「朝起きたときに体が痛い・・・。体格に合っていないのかな?小柄な女性に合うマットレスってあるの?おすすめのベッドって?」
この記事では、↑こういった疑問に答えます。
- 小柄な人にぴったりのベッドが見つかる。
こんにちは、ひねるです。ベッドに詳しいマンです。
2015年に書いた「ベッドの選び方についての記事」がヒットして以降、国内で販売されるほぼすべてのベッドに目を通してきました。
そんな沢山のベッドの中から、今回は 「小柄な人に合うベッド」 というテーマでおすすめのマットレスを紹介したいと思います。
ちょうど僕の妻が「155cm/45kg」と比較的小柄な体格をしているので、「妻専用のベッドを選ぶとしたら」という視点でマットレスを紹介していきます。
女性の方、小柄な方は、ぜひ参考にしてみてください。
女性や、小柄・体重が軽い人がマットレス選びで気をつけること【3つです】
次の3つです。
- 柔らかめであること
- お尻が落ちすぎないこと
- 体圧が分散されること
1. 柔らかめであること
体重の軽い人が柔らかめのマットレスを選ぶのは基本です。理由を順番に説明します。
- 体重が軽いと、マットレスに対して体が浮きやすい(腰のくびれ部分に隙間ができる)。
- 隙間が出来ると、肩やお尻など、マットレスと接地している部位への負担が増す。
- 負担のかかる部位の血行が悪くなり、疲労物質が蓄積、コリが増える。
- 寝ても疲れが取れない・朝起きると体が痛いという症状が出る。
このような理屈から、体重の軽い人は「柔らかめのマットレス」を選ぶのがセオリーとなっています。
2. お尻が落ちすぎないこと
小柄な人がマットレスを選ぶ際は、臀部が沈みすぎないものを選びましょう。
これはつまり、「柔らかめが良い」と言っても「柔らかすぎるものはNG」ということ。
仰向けで寝たとき、負担がいちばんかかるのがお尻です。柔らかすぎるマットレスはお尻が必要以上に沈み込んでしまいます。お尻が沈み込んだ姿勢は腰への負担が大きく、腰痛を招く原因となってしまいます。
「腰がちょっと浮いてるな」と感じる場合は硬すぎで、「ちょっとお尻が沈みすぎるな」という場合は柔らかすぎ。ベストの硬さは、仰向けになったときに、自然な立ち姿勢とほぼ同じ姿勢を保てるマットレス。
マットと接する体全面に均一の負荷がかかる状態で寝ることが、体を休める上では重要です。
3. 体圧が分散されること
体を横たえたときの圧力が、一部分でなくきちんと体全面に分散されるマットレスを選びましょう。これは小柄な人だけでなく、すべての体型の人に言えること。
一般的に、体圧を分散するには「ポケットコイル」と呼ばれるマットレス(独立した小さなバネが内部にいくつも並んでいる)が有利とされていますが、ウレタンや近年開発された新素材などで作られたマットレスも、素材の組み合わせ次第では高い体圧分散を可能にします。
これらの素材はコイルマットレスの表面に組み込まれることも多く、コイルマットレスに組み込まれる場合は「詰め物」と呼ばれたりします。
詰め物はコイルと比べて劣化しやすいので、普段は詰め物が薄いマットレスを勧めることが多いです。ただ、小柄な方、体重の軽い方はマットレスへの負荷が普通の人よりも低く、詰め物の劣化する速度も遅いので、体圧分散が見込めるのであれば、詰め物の厚いマットレスや、ウレタン素材などで作られたマットレスも選択肢に挙がると思います。
小柄な人がマットレスのスペックで見るべきポイントは?【3つ】
簡単にまとめると、小柄な人がスペックを見る上で注目したいのは以下の3つ。
- 1.体圧分散を考えて作られているか
- 2.コイルマットレスの場合、コイルが長めか(マットレスが柔らかくなる)
- 3.コイルマットレスの場合、コイルの線径が細いか(マットレスが柔らかくなる)
この条件を守ることで、柔らかめの寝心地かつ、体圧を分散してくれる、小柄な人に合ったマットレスを選ぶことができます。
小柄・痩せ・軽い人におすすめのマットレス【厳選した4つを紹介】
先述した条件を踏まえて、国内で販売されるほぼすべてのベッドのなかから、小柄な方におすすめのマットレスを紹介します。
文句無しでおすすめできるものが、次の4つです。
シモンズ「AA16111 エグゼクティブニューフィット」
- 世界3大メーカー・シモンズ製
- 長め・細めのコイルで、柔らかく繊細な寝心地を実現
- 表面のソフトな感触だけでなく、マットレスの核には確かな安定感
メーカー | シモンズ |
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希望小売価格 | ¥210,600 |
コイル数 | 不明 |
コイル長 | 7.5インチ |
コイル線径 | 1.7mm |
ポケットコイルの雄と呼ばれる、世界3大メーカー、シモンズ製のマットレス。
長めかつ細めのコイルで、柔らかくも繊細な寝心地を感じられるマットです。横になると分かりますが、表面には上品で柔らかな感触がありながらも、マットレスの核となる部分には確かな安定感を覚えます。「なるほど、これが王者シモンズ・・・!」と唸ってしまうような、どっしり構えた感じが良いです。
さすがに大柄な方にはおすすめできませんが、柔らかめのマットレスのなかでは結構なしっかりしたサポート力を感じられるモデルなので、小柄〜平均的な体型の方までなら、どんな方にもおすすめできるマットレスだと思います。
日本ベッド「シルキーパフ」
- ソフトでふんわりとしたやさしい感触
- 驚きのコイル数、1200個のポケットコイル
- 体を整えながら、気持ちまで癒やされるマットレス
メーカー | 日本ベッド |
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希望小売価格 | ¥194,400 |
コイル数 | 1200(シングル) |
コイル長 | 不明 |
コイル線径 | 1.2mm |
日本ベッドは国内の歴史あるメーカーで、ホテルはもちろん、宮内庁でも利用されるほどの信頼と実績をもちます。
シルキーパフの特徴は、ふんわりと身体を包み込む、マシュマロのような寝心地。 実際に店頭で体験しましたが、誇張なしで、感動を覚える夢のような寝心地でした。
シルキーパフは次の3層構造となっています。
- 表層部: エステル綿を使用。やわらかな感触で体を受け止める。
- 中層部: ノアフォームウレタンを使用。荷重をサポートする。
- 深層部: 日本ベッドの核、ポケットコイル。しっかりと体圧を分散させる。
この通り、中層・深層の仕組みのおかげで、やわらかいだけでなく、体を支えながら、きちんと体圧を分散させる作りになっていますね。
残念ながら、僕のような大男(180cm/75kg)が毎日寝るには柔らかすぎるマットレスですが、痩せ型・小柄な方にとっては、こんなに魅力的なマットレスは他に無いと思います。
シルキーパフだと柔らかすぎるんじゃないか、という不安がある方には、同じく日本ベッド製の「シルキーシフォン」もおすすめ。シルキーシフォンは「ふわっ、モチッ」とした弾力が特徴で、シルキーパフと比べると「体を支える」という側面がより強く見られます。
サータ「ポスチャーセレクト7.7 F1N」
- 世界3大ベッドメーカー、サータ(全米売上1位)製
- 7.7インチのコイル長は業界トップクラス
- 負荷のかかりやすい場所には線径の太さを変えるこだわり
メーカー | サータ |
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希望小売価格 | ¥140,400 |
コイル数 | 945(ユーティリティシングル) |
コイル長 | 7.7インチ |
コイル線径 | 1.3mm, 腰・頭・脚&両サイド1.5mm |
世界3大ベッドメーカー(3S)である、サータ製のマットレス。”ポスチャーセレクト”というシリーズの最上位モデルです。
7.7インチ・1.3mmという、長めかつ線径の細いポケットコイルで、ソフトな寝心地が得られます。コイル数も945本と非常に多いため、柔らかいだけではなく、しっかりと体を支えるサポート感も兼ね備えている、非常に優秀なマットレスです。
負荷のかかりやすい部位は1.5mmと線径を太くしており、、肩こり・腰痛の元になるマットの沈み込みを防いでくれます。
東京ベッド「Rev.7 ブルーラベル ソフト」
- コスパ抜群の名機、驚きの7万円代
- 長めの7インチコイルかつ、1.5mmの細めの線径で、ソフトな寝心地を実現
- コイル数が多く、体圧分散に優れる
メーカー | 東京ベッド |
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希望小売価格 | ¥70,200 |
コイル数 | 648(シングル) |
コイル長 | 7インチ |
コイル線径 | ソフト: 1.5mm |
国内のメーカー「東京ベッド」のマットレス。”Rev7″ シリーズの一つです。
同シリーズは「ブラックラベル、シルバーラベル、ブルーラベル 」と3種類の展開となっていますが、すべての種類で同一のコイルが使用されています。それぞれの差は詰め物の量と種類のみで、もっとも詰め物が薄く、価格が安いのがこちらのブルーラベルです。
「フィット感が弱い」と感じるようであれば、シルバーラベルやブラックラベルを検討すると良いでしょう。いずれもコスパに優れた名機であることに違いはありません。
同ハードタイプは、大柄な方におすすめできる、これまた傑作の一品。ほんと良い仕事してます、東京ベッド。
2018/8/9 追記: 今東京ベッド製品を買うなら「neruco」がおすすめ!
ベッド通販専門店「ベッドコンシュルジュ-ネルコ-」 は、僕がよくおすすめしている通販サイトで、ここは配送料金が無料というだけじゃなく、自分でやると面倒な「開梱・設置」を無料でやってくれる商品が多いということもあってかなり便利に使えるんですが、ここ、9/2まで限定で、東京ベッド製品を購入したお客さんだけにポイントが10%還元 されるみたいです。
滅多にないチャンスなので、いまRev.7シリーズの購入を考えている方は「neruco」を利用すると良いと思います。
「コイルマットレスはちょっと高いな・・・」という人向け
本記事で紹介したマットレスは、すべて”コイルマットレス”です。コイルマットレスとは、内部にスプリング構造のパーツが入っていて、マット上でジャンプすると「びよんびよーん」と跳ねるようなもの。
対して、”ノンコイルマットレス”とは、文字通り、コイルの入っていないマットレスで、ウレタンなどの低・高反発素材から作られています。構造がシンプルであることから、コイルマットレスよりも安く購入できます。
ノンコイルマットレスのメリット・デメリット
コイルマットレスと比べると、ノンコイルマットレスは以下の点がメリットです。
- やすい
- 省スペースで、収納もできる
- 腰痛対策の製品が多い
デメリットは、
- 通気性が悪い
- 寿命が早い(コイル10年、ノンコイル5年)
- コイルよりも、フィット感・サポート感が落ちる
ただし、フィット感とサポート感については「ノンコイルのほうが体に合う」という人もいるので、こればかりは実際に試してみるしかないですね。
とは言え、コイルマットレスは家具屋で試寝できる機会がありますが、ノンコイルマットレスの試寝ができる家具屋というのはほぼ見つかりません。
「じゃあどうすんだよ」って思いますよね。これに対する答えは一つ。返金保証の付いたマットレスを試しましょう。
返金保証のあるノンコイルマットレスを試してみる【全額返金がベスト】
マットレス会社のなかには30日から90日間ほどの試用期間を設けていて、試用期間中に満足しないようであれば マットレスの返品&全額返金 を受け付けている会社が幾つかあります。
実際に毎日寝てみた印象で製品を選べるので、「ノンコイルを試してみたいけど、やっぱコイルマットレスのほうが無難かなー」みたいに悩んだときには、返金保証のあるマットレスから試してみるのが、損をせずに立ち回るコツ。
たとえば、インターネットでの販促に力を入れている Motton Japanの「モットン(公式)」なんかは、返金保証の付いたノンコイルマットレスの代表ですね。なんらかの理由で満足しなかった場合、90日間の試用期間後に「返品受付窓口」まで商品を返送すれば、全額返金してくれます。
送料だけはこちらの負担となりますが、合わないマットレスを掴まされたときの損失と比べれば、大したことないですね。
このほかにも返金保証の付いたマットレスはいくつかあります。以下の記事に返品可能なマットレスをまとめているので、ノンコイルマットレスに興味のある方は参考にしてみてください。
今回は以上となります。この記事を参考に、マットレス選びが少しでも捗れば幸いです。