「ブラーバってどうなの?使い心地は?本体の掃除はめんどくさい?ルンバを買ったほうがいいのかな?」
この記事では、こんな疑問に答えます。
ブラーバを使い始めて早3ヶ月。ブラーバの良いところと悪いところがハッキリと見えてきました。
そこで今回は、ブラーバの長所と短所をもとにして「ブラーバを買ったほうが良い人&そうじゃない人」について、自分なりの考えを述べたいと思います。
ブラーバの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
『ブラーバ』は拭き掃除専門のロボット掃除機
時間の価値を理解している人ほど、『自動化』への関心は強いと思います。
食器洗い機や衣類乾燥機など、様々な”自動化”家電が一般に普及するなかで、その先駆けとなった存在が『ルンバ』ではないでしょうか。ルンバは米アイロボット社から発売されたロボット掃除機で、その時短性能から自動化ブームの火付け役となりました。
そんなルンバと双璧をなすのが、同社から発売されている拭き掃除専門のロボット掃除機『ブラーバ』です。
手頃な価格で、ルンバよりも気軽に買える
ブラーバは最新ルンバと比べて半値以上も安いです。
製品名 | 希望小売価格 |
---|---|
ルンバ980 | ¥125,000 |
ルンバ960 | ¥89,880 |
ブラーバ200 | ¥29,880 |
ブラーバ380j | ¥39,000 |
ブラーバ371j | ¥37,000 |
特に、「これまで価格がネックでロボット掃除機をスルーしていた」という方は、その性能・使い心地が気になるところですよね。
ということで、さっそく本題のブラーバの良かったところ、悪かったところの紹介に移りたいと思います。
3ヶ月間使用して思う、ブラーバの良いところ
まずは箇条書きで端的に述べます。
- 水拭きできるので、”吸い込む”では掃除しきれない汚れに対応できる
- 気軽に起動できるので、『掃除』の敷居が下がる
- 市販のお掃除シートが使えるので、掃除後も楽できる
- ブラーバの清掃ルートを確保する結果、部屋が片付く
- 床が綺麗な状態に慣れるため、汚いことが不快になる
- 動作が静かなので、周りを気にせず掃除ができる
それぞれについて、詳しく解説しますね。
水拭きできるので、”吸い込む”では掃除しきれない汚れに対応できる
ブラーバは空拭きはもちろんのこと、水拭きも可能で、ホコリや髪の毛のほか、ルンバや”吸う”タイプの掃除機では対応しきれない、床に付着した細かい塵や汚れなども綺麗に拭き取れます。
実際に、ブラーバで水拭きしたあとのフローリングはさっぱりとしていて気持ちが良いです。皮脂汚れも水拭きで簡単に落とせるので、気兼ねなく素足で歩けるのも嬉しいところ。
こちらはリビングを水拭きした後のパッド。頻繁に掃除していてもこんなに汚れるんだもんなー。
調理・食事後のキッチンも手を汚さずサッパリ綺麗に
調理や食事後のキッチンって、シンクやガスレンジ周りはそのとき掃除しても、床はそのまま放置してしまいがちじゃないですか?
調理時の油ハネや、まな板やフライパンからこぼれた食材の破片が、床に落ちたまましばらく気付かないことってあると思います。
ブラーバならこういった汚れも逃さず綺麗にしてくれるので、「知らないうちに汚れていて、気付けばキッチンの足元がベタベタ・・・」といった事態を避けられるようになりました。
床を清潔な状態に保てるので、お子さんにも安心
子どものいる家庭も水拭きは大いに助かるはず。
子どもって床との距離が近い分、床が汚かろうがなんだろうが、お構いなしでベタベタさわりますもんね。衛生的にも安心ですし、床に落ちた食べかすや食べこぼしを綺麗にするにも水拭きができると頼もしいです。
気軽に起動できるので、『掃除』の敷居が下がる
「あ、掃除したい」と思った瞬間に速攻で起動できるのが超良いです。
いままでは床に髪の毛やホコリが落ちているのを見つけても、「掃除機出すのめんどくさい・・・」とか、「今はほかの家事やらないといけないし・・・」などと動き出すのが遅れることが多かったのですが、ブラーバを買ってからというもの、明らかに掃除に対するフットワークが軽くなりました。
夫婦揃って掃除があまり得意じゃなくて、これまでは週に1回クイックルワイパーを適当がけするくらいで済ませていましたが、ブラーバが来てからはリビングとキッチン、それぞれ毎日寝る前の歯磨きをするタイミングで1回空拭きして、朝起きて歯磨きしながら水拭きを1回するように成長しました(笑)。
部屋を綺麗に維持することが、毎日の生活をこんなに気持ちよくするとは思ってなかったです。
市販のお掃除シートが使えるので、掃除後の手入れも楽できる
一般的な掃除機をはじめとして、ルンバなんかもそうですが、お掃除後の本体に溜まったゴミを綺麗にする作業ってめんどくさくないですか?「俺は部屋を掃除したいんであって、掃除機を綺麗にしたいわけじゃねえぞ」って感じですよね(ワガママ)。
その点、ブラーバは、クイックルワイパーなどに取り付ける使い捨てのお掃除シートを使って掃除することができるので、お掃除後のめんどくさいお手入れは必要ありません。
もちろん、本体に付属するクロスを取り付けて掃除することもできます。クロスを使う場合は、掃除後に手洗いで汚れを簡単に取ったのち、洗濯機に放り込めばOK。
ブラーバの清掃ルートを確保する結果、部屋が片付く
ブラーバを家に迎え入れることによって、彼が動きやすいように部屋のレイアウトを変えることになりました。
具体的に言うと、ブラーバの稼働範囲が広がるように家具を直線的に並べるようになり、床に物を置かなくなりました。これは思わぬ副産物でしたね。
いままでは家電の配線やコード類なんかが床を這っていましたが、ブラーバが引っかかるため壁や天井沿いを這わせるようになり、部屋がとてもすっきりしました。↓こういうのですね。
そして、お恥ずかしい話、いままではカバンや雑誌、ゲームのコントローラーなんかも床に直置きしてそのまま放置・・・というようなことも多々ありましたが、ブラーバが来てからはしっかりと収納する場所を作り、床が綺麗な状態を保てるようになりました。いやほんとブラーバさまさま。
夫婦共々びっくりしていますが、部屋が見違えるほど綺麗になりました。
床が綺麗な状態に慣れるため、汚いことが不快になる
ブラーバが来てから部屋が綺麗であることが普通になったので、髪の毛が一本落ちているだけでも気になるようになり、毎日掃除する(ブラーバを起動する)ことが習慣となりました。
副産物は、ブラーバで掃除できる箇所とそうでない箇所の汚れの差が明確になり、ブラーバで掃除できないところを自分たちで掃除するようになったこと。
いままではどこが汚いか、というのが分からなかったんですよね。すべてが汚かったから。綺麗な状態がどういうことを理解したことで、きちんと掃除ができるようになりました。
動作が静かなので、周りを気にせず掃除ができる
他のロボット掃除機と比べても、ちょーーーーー静か。ほぼ無音と言ってもいいくらい。
我が家は築年数が20年オーバーの物件で壁があまり厚くないこともあり、普段から物音には気をつけていますが、ブラーバの走行音は起動していることが分からないくらいの音しか出ないので、真夜中にかけても全く問題ないです。
赤ちゃんがいるご家庭や、深夜に帰ることが多くて周りを気にして掃除し辛いという方にはありがたいんじゃないかなー。
3ヶ月間使用して思う、ブラーバの悪いところ
こちらも、まずは箇条書きで端的に述べます。
- 溝に弱い
- 畳やカーペットは掃除できない
- 床置きの家具が多いと、性能を発揮できない
- 拭き漏らすときがある
- 1年半ほどでバッテリーを交換する必要有り
それぞれについて、詳しく解説しますね。
溝に弱い
ブラーバで拭けるのは平面のみ。掃出し窓のサッシなど、細い溝に溜まったゴミはブラーバで掻き出すことはできません。運が悪いと、溝にホコリを押し込んでしまうことも。
とは言え、最近の住居は防水の観点で窓との段差を120ミリ以上に設定しないといけないそうなので、よほど古いアパートにでも住んでいない限りこの点は気にしなくてよさそうです。
畳やカーペットは掃除できない
対応しているのは、フローリング、タイル、クッションフロアなど、凹凸の無い床のみ。
家全体の床面に対して、畳やカーペットが占める割合が多い場合、ブラーバが活躍する機会は少ないかもしれません。
床置きの家具が多いと、性能を発揮できない
ブラーバの可動域が狭くなるので、家具の床側全面が床に付いてしまう家具とは相性が悪いです。
逆に、床との接地面に空間のできる脚のある家具とは相性が良いです。
ブラーバの高さが79mmなので、床との間にそれより広い空間ができれば問題ありません。四脚のソファ程度なら、楽々下に潜り込んできれいに掃除してくれます。
拭き漏らすときがある
床全面を漏らすことなく完璧に拭いてくれるかというと、そうでもありません。
感覚的に言うと、1回の稼働につき1割ほどの範囲を拭き漏らします。
でもこれブラーバのせいとは言い切れない気もしていて、ブラーバって起動するたびに部屋の形状や家具の配置を把握しながら動作するんですが、我が家のデスクにはコロコロが付いた椅子(2つ)を置いていて、その椅子の位置ってブラーバを動かす時々によって微妙に異なるんですよね。
これが原因で、「まえ掃除した時とちゃいまんがな」とブラーバを混乱させてしまっているんじゃないかとも思ったり。
まあちょっと原因は定かではないですが、拭き漏らしに対する解決策はしっかりあって、それはブラーバを2回稼働させること。これで吹き漏らしはほぼ無くなります。
そもそも拭き漏らし云々以前に、お掃除シートを片面だけ使って捨てるのってもったいないんですよね(貧乏性)。なんでまあ、2回稼働させること自体はさほど問題に思っていません。
1年半ほどでバッテリーを交換する必要有り
最も気になるところがこれ。使い続けると、1年半〜2年くらいでバッテリーがヘタるようです。バッテリーがヘタると、少しでも障害物に当たっただけで動作が停止してしまうとのこと。
バッテリーの寿命問題というのは、スマホやノートPCなど、電池を使う精密機器にはついて回る宿命のようなものではありますが、1年半という寿命の短さはやっぱり気になりますね。
同社のルンバもバッテリー交換の宿命は背負っていますが、2014年以降に発売されたモデルは3年、2015年以降のモデルは6年はもつと言われていますので、どうして同じように出来なかった・・・と不満を漏らしたくなります。
交換用のバッテリーは公式のアイロボットストアで購入することが可能で、1つあたり¥8,856となかなか高額。
サードパーティ製のバッテリーであれば公式の半値で売られていて、こちらなら許容範囲(1年半で¥4,500の維持費)かなーという感じです。
ブラーバが向いている人、そうじゃない人
これまでに紹介したブラーバの長所と短所から、以下の条件に一つでも当てはまる人はブラーバを買うと捗る人だと思います。
- 家の床のほとんどがフローリングやタイル、クッションフロアで出来ている
- 赤ちゃんや小さい子どもと暮らしている
- 犬や猫など、毛の抜ける動物を飼っている
- どちらかと言えば掃除が苦手
- 掃除の習慣を身に付けたい
- ズボラ、めんどくさがり
- 日中に掃除をする時間が取りづらい
- 料理したあとのキッチン汚れが気になる
- 素足で過ごせると嬉しい人
逆に、向いていないと思うのは、以下の条件に当てはまるような人。
- 自宅の床を畳やカーペットが占める割合が多い
- 床に置かれている家具や物が多い
- 水拭きしたい部屋が20畳以上の広さである
- 空拭きしたい部屋が56畳以上の広さである
- ブラーバ一台だけですべての範囲を掃除したいと考えている人
- 1年半ごとの維持費(¥4,000〜¥8,000)に納得がいかない人
おすすめ機種は371j
現在発売されているブラーバは以下の3機種。
製品名 | 希望小売価格 | 特徴 |
---|---|---|
ブラーバ240 | ¥29,880 | コンパクトで小回りがきく。スマホアプリで操作可能。 |
ブラーバ380j | ¥39,000 | 充電ステーション有り。 |
ブラーバ371j | ¥37,000 | 充電ステーション無し。380jよりもドライクロスが+1枚、ウェットクロスが+3枚多い。 |
このなかで最もおすすめなのがブラーバ371jです。理由は2つ。
1つは、240は市販のお掃除シートが使えず、公式で販売している割高なパッド(10枚で¥1,000弱)しか装着出来ないため、維持費が300シリーズよりもかかってしまうこと。
もう1つの理由は、380jの充電ステーションが、値段ほど便利なものではないんじゃ・・・ということ。
ステーション有りの場合は、本体を持ち上げて、ステーションに上からはめると充電できるのに対し、ステーション無しの場合は本体裏側の差込口に充電コードを直接差す必要があるので、一見ステーション有りのほうが充電が楽そうに思えます。
しかし、実際にブラーバを使ってみると、380と371のいずれも掃除完了後にパッドを取り外すという手間は変わららないので、そのパッドを外す流れで本体裏側の充電コード差込口にアダプターを挿すことは、とても自然な動作で行えて、まったく苦になりません。
だったら、380jよりも¥2,000安く、交換用のパッドやクロスを多めに貰える371jの方がお得なのでは、というのが僕の考えです。
公式ストア、ECサイト、どこで買うのが最もお得か
結論を述べると、今はAmazonや楽天などのECサイト経由で購入するのが最も安いです。相場を見てみると、公式サイトの価格よりも、だいたい18%〜20%くらい安く買えるようになっています。
購入に踏み切れない場合はレンタルサービスも検討してみる
以前は、キャンペーンが行われていた関係で公式ストアで購入するのがお得だったのですが、2018年7月現在ではもう行われていない模様。
ただし、公式にしかない出来ないサービスもあります。それが、15日間のレンタルサービス。
「ブラーバ良さそうだけど、ほんとに綺麗になるのかな・・・」とか、「買ったとしてほんとに毎日使うかな・・・?」といった不安を解消するには最適ではないでしょうか。
まとめ
良い点と悪い点の双方を述べてきましたが、僕個人としては買って正解だったと感じています。
何よりも、ブラーバによって掃除の習慣が身に付いたのがとても良かった。
いままでは、掃除の範囲が広すぎてどこから手を付けて良いものか分からなかったけど、ブラーバを起動すると、ブラーバが綺麗にできるところとできないところの差が明確になるので、ブラーバが苦手な範囲は自分でやろうと、掃除する範囲が絞られたことで、手を動かしやすくなりました。
最後に、改めてブラーバの恩恵を受けやすい人の条件をまとめます。
- 家の床のほとんどがフローリングやタイル、クッションフロアで出来ている
- 赤ちゃんや小さい子どもと暮らしている
- 犬や猫など、毛の抜ける動物を飼っている
- どちらかと言えば掃除が苦手
- 掃除の習慣を身に付けたい
- ズボラ、めんどくさがり
- 日中に掃除をする時間が取りづらい
- 料理したあとのキッチン汚れが気になる
- 素足で過ごせると嬉しい人
条件さえ合えば、ブラーバは、きっと値段以上の価値を与えてくれます。購入はAmazonや楽天経由が安いです。まだ購入に踏み切れないという方は、公式サイトのレンタルから始めてみるのも良いでしょう。