「収納は欲しいけど、家具を増やすと圧迫感が出そうで悩んでる・・・。 壁面がデッドスペースになっているのでうまく使いたいけどどうしたらいいんだろう。賃貸だから壁に傷も付けられない。DIYに興味はあるけど、時間もお金もかかって大変そう。イメージも沸かない・・・。」
この記事では、こんな悩みにお答えします。
「DIY」と言うとハードルが高いと思われがちですが、「壁棚」なら、誰でも簡単に作れます。
そのために必要となるのが、「ラブリコ(or ディアウォール)」という製品。
「ラブリコ(or ディアウォール)」を使えば、工具不要で、どんなお部屋でも簡単に柱を立てることができるので、DIY初心者が壁棚や壁収納を作るにはもってこいの製品です。壁に傷を付ける心配もありません。
そこで、本日は、「ラブリコを使って壁棚を作るための方法」を詳しくご紹介します。
この通りに試していただければ、DIY未経験者でも、簡単に、下の写真のような壁棚を作ることが出来ます。
この壁棚は僕が初めて作ったDIY家具で、完成までにかかった時間はわずか3時間ほど。
このときは白木(皮を削っただけで、何も塗ってない、地のままの木)から組んだので塗装に2時間ほどかかっていますが、「塗装済みの木材を使う or 白木のままでナチュラルな風合いを楽しみたい」という場合は、1時間もあれば余裕で完成できます。
DIY初心者の方も怖がらずに、ぜひ、この記事を参考に、壁棚のDIYに挑戦してみてください。
壁棚DIYで使う5つのアイテム
壁棚を作るにあたって必要となるのは以下の5つ。
- ラブリコ(or ディアウォール)
- ツーバイフォー材
- 棚受け
- 棚板
- ドライバー
それぞれについて、詳しく解説します。
ラブリコ(or ディアウォール)
今回のDIYで肝となる製品です。以降で紹介する「ツーバイフォー」という規格の木材と組み合わせることで、誰でも簡単に、おうちの好きな場所に柱を立てることができます。
壁棚を作る場合は、本製品を2セット用意してください。
ラブリコは木材の端と端に取り付けて使います。端に付けた製品がアジャスターの役割を果たして、木材を、突っ張り棒の要領で床と天井に固定します。「ディアウォール」の設置方法も、だいたいは「ラブリコ」と同じです(違いは後述します)。
ラブリコ(ディアウォール)は、DIY専門店やホームセンター、または楽天やAmazonから購入できます。
ラブリコとディアウォールどちらを買うか迷ったら、ラブリコを選ぶ
ラブリコはアジャスターで強度を調節するのに対し、ディアウォールはバネで床と天井を支えます。
この特徴から、2つの製品を比べた際により高い強度が見込めるのは「ラブリコ」です。また、アジャスターによって僅かながらも長さを調節できる分、柱で利用する資材の寸法が多少甘くてもディアウォールより調整が効きます。
価格においてもラブリコが優勢で、メーカー希望小売価格がディアウォール¥1,380に対して、ラブリコは¥1,080です。
唯一ラブリコが劣るのは、天井側のアジャスターで強度を調節するという性質上、アジャスターを回す際に椅子や脚立などに乗って作業する必要がある点。僕は身長が180cmありますが、それでもアジャスターを調節する際には台が必要となりました。
ディアウォールはバネによる突っ張りで柱を支える仕組みなので、高所での作業は不要。
「椅子や脚立に乗るのが怖い」という方以外は、ラブリコを選択しておけば間違いないです。
ツーバイフォー材
ツーバイフォー材は、「2×4材」とも表記する通り、厚みが2インチ、幅が4インチの木材です。
2×4材に代表される「ツーバイ材」とは、アメリカの建築では馴染みの深い「2×4工法」に使われる木材の総称で、
- 安価
- 入手しやすい
- 加工しやすい
といった特徴から、DIYで最も多く使われる木材の一つとなっています。
2×4材はほとんどのホームセンターで取り扱っているので、入手に苦労はしないはずです。
ただし、柱として利用することからサイズは長くなりますので、自宅まで運ぶのが難しいこともあるかもしれません。その場合、インターネットのショップを使うのが便利です。
どういったショップで購入しても構いませんが、サイズのカットを臨機応変に対応してくれるようなショップが望ましいです。
木材のおすすめショップは「WOODPRO」
僕が木材を買うときは「WOODPRO」というショップを利用しています。創業から30年以上の歴史があり、インターネットでの出店も約20年前から続けている信頼のおけるショップです。
木材に塗装をしてから配送してくれるオプションがあるので、DIY初心者には特におすすめ。塗装にかかる費用はサイズによって変わりますが、「最低で¥30、最高で¥300」と恐ろしいほど良心的です。資材のカットも10ミリ単位のオーダーに応えてくれます。
「床から天井までの高さ – 規定の長さ」にカットする
「ラブリコ」を使用する場合、「柱を設置する場所の床から天井までの高さから -95mm のツーバイフォー材」を、「ディアウォール」を使用する場合、「柱を設置する場所の床から天井までの高さから -45mm のツーバイフォー材」を用意してください。
棚受け
ラブリコを使って立てた柱に取り付けて、棚板を渡す土台にします。DIY専門店やホームセンターなど、いずれかのショップで好みのものを見つけましょう。
棚受けには様々な形のものがあります。デザインにこだわりたい方は、一度にたくさんの製品を見比べられるネットショップが便利です。楽天やAmazonで棚受けを探してみてください。
記事冒頭で紹介した壁棚はインダストリアルな雰囲気にしたかったので、無骨なアイアンの棚受けを取り付けました。
壁棚の印象を大きく左右するパーツなので、見栄えを大切にしたい方はこだわりましょう。
必要になる棚受けの個数は、棚板を左右で支えることになるので、「設置したい棚の数×2」を用意してください。
棚板
棚として実際に物を置く部分です。想定する棚の段数だけ用意しましょう。
棚板の厚みは、載せるものの重さで決める
棚板は厚みが重要です。薄ければたわみや折れの原因になりますし、厚い場合は重量が出る分、棚受けに一定以上の強度が必要になります。
棚板の厚みは、棚に載せる物の重さに応じて決めましょう。厚みのおよその目安は以下を参考にしてください。
棚板に物を載せた状態で、
- 棚板を持ち運びできる程度の重さ: 15mm
- 棚板を持ち運べるか微妙な重さ: 19〜27mm
- 棚板を持ち運びできないほどの重さ: 32mm〜
棚板は厚みが出るほど値段も上がります。事前に何を載せるかしっかり検討しておくと、無駄に費用をかけずに済むでしょう。ちょっとした雑貨を飾るくらいなら、棚板に32mmの厚さは不要です。
「何を載せるか決まっていない」「時々で載せるものを変えたい」という方におすすめなのは、27mm前後の棚板です。十分な強度が出せるので、極端に板が長いというわけでなければ、ほとんどのシーンに対応できる厚みと言えます。
ドライバー
ラブリコを使えば、柱の設置自体は工具不要で行えますが、「棚受けを柱に取り付ける」ときと、「棚板を棚受けに取り付ける」ときにはドライバーが必要になります。
100円均一のもので良いので、必ず用意しましょう。
持っていると壁棚DIYが捗るアイテム
水平器
水平器は、面に対して置くことで、その面が水平であるか、もしくは垂直であるかを測ることができる器具です。柱や棚を設置する際に、傾きがないかを確認するのに役立ちます。
とは言え、人間の目はよく出来ているので、目視でも、何度も微調整を繰り返しながら、水平を取ることは可能です。僕も初めは水平器を使わずに家具を組んでいましたし、実際何とかなっていました。
ですが、「持っていると便利」ということは確かで、購入後に水平を一発で取れたときは「なんで最初に買わなかったんだろう・・・」と思いました。値段もそこまで高いものではないので、検討してみると良いでしょう。
電動ドライバー
ネジを回す、外す、という作業が手作業よりも格段に楽になります。
ただし、今から新たに用意するのであれば、後述する理由から「インパクトドライバー」を購入することをオススメします。
インパクトドライバー
電動ドライバーは、あくまで、「ネジを回す」という作業を電気の力で補助するためのものに過ぎません。
DIYで必要になるのは、ネジを回すだけじゃなく、「ネジを回して、打ち込む」という力です。
電動ドライバー vs インパクトドライバー
DIYでは、木材にネジを取り付けたい場面は多々あります。そんなとき、電動ドライバーは打ち込む力が無いので、ドライバーの先端をドリルなどのビットに付け替えてから、一度下穴を開ける必要があります。
対して、インパクトドライバーは、「回す」という力に加えて「打ち込む」という打撃の力が兼ね備わっているので、下穴を開ける必要なく、いきなりネジを取り付けることが可能です。
小さい差に聞こえるかもしれませんが、DIYにおいて「ネジを打ち込む」という作業は、何度も繰り返す基本的な作業になるので、この少しの差を楽できるかどうかが、全体の作業量に大きな差を生みます。
※ インパクトドライバーを使う場合でも、下穴を開けた方が良いシーンはあります。例えば、木割れが起きそうな木材や、まっすぐ打ち込むのが難しいと思われる箇所には下穴を開けてからネジを打ち込みます。
どうせ買うならインパクトドライバーをオススメします
僕がDIYを始めたときは、「今後もDIYをするか分からないし、とりあえず電動ドライバーでいいや」と電動ドライバーを選びましたが、壁棚の作成で見事DIYにハマり、二作目のカウンターテーブルを作る過程で、すぐにインパクトドライバーを買い足す羽目になりました。
「自分の手で家具を作る」という体験はとても楽しいです。一度DIYを体験すると、「家具は作れる」という思考回路が出来上がるので、家の不便を見つけた際に、きっとまたDIYで解決したくなります。そんなとき、電動ドライバーでは物足りなさを感じるはず。
ということで、どうせ買うのであれば、最初からインパクトドライバーを選んでおくことをオススメします。
充電式 vs コード式、迷ったらコード式でOK
コード式のほうが打ち込むパワーが強く、価格も充電式より3割〜5割ほど安価に買えるのでオススメです。
確かにコードレスの方が取り回しやすくて楽なのですが、そのメリットよりも、作業中に充電が切れるっていうのがめちゃくちゃストレスなんですよ。限られた時間のなかで作業しているのに、充電のせいで作業が止まるのって最悪なんですよね。コード式なら確実に作業を進められるので、安心です。
コードの長さに困りそうな場合は、延長コードを用意すればOK。屋外を作業スペースにしたい場合は、防水性のドラム式延長コードを用意すると便利です。
「どうせ作るならこだわりたい」方向けのアイテム
紙やすり
木材表面の汚れを削り取ることで手触りを良くするとともに、仕上がりを美しくします。
3〜5種類ほどの番手を用意し、粗い目から細かい目に移してヤスリがけしていきましょう。
僕はAmazonで売っている「#80・#150・#240・#400」のセットをまとめ買いして使っています。
塗装道具
「白木の風合いじゃつまらない」「仕上がりの色にこだわりたい」という方は、塗装にチャレンジしてみましょう。
初心者でも簡単に塗れて、かつグッと雰囲気の出せるおすすめの塗料を紹介します。
英国王室御用達、ブライワックス(BRIWAX)
蜜蝋(ミツロウ)が主成分のワックスで、木目を活かした、味わい深い色味を出すことのできる塗料です。英国王室御用達のブランドとしても有名。
布やスチールウールを使い、木目に擦り込むように塗っていくので、色ムラが出にくく、初心者にも扱いやすい塗料です。
普通のホームセンターには置いていないかもしれませんが、ちょっとオシャレなDIY専門店や、Amazon、楽天などで購入することが出来ます。
ワックスの前に水性ステインを塗ると奥行きが出る
補足として、ブライワックスを塗り込む前に水性ステインで着色しておくと、木目がより強調されて、板に奥行きが出て味わい深い色になります。
手間がかかりますが、仕上がりに差が出るので、こだわる方にはオススメです。上の写真はブライワックスから出ている水性ステインですが、他のメーカーの物でも一切問題ありません。
ブライワックスの着色サンプル
まずは白木の状態から。これはこれで美しいです。
次は水性ステインとブライワックスを塗装後。アンティークの家具のような、味わい深い色味になりました。上手く写真に表れませんでしたが、表面の光沢が美しく、白木と比べるとグッと雰囲気が出ます。
ステインは全12色、ワックスは全14色。上記のサンプルは、「オールドパイン」という色の水性ステインと、「チューダーオーク」という色のワックスを使っています。
ブライワックスを塗るときに、あると便利なアイテム
ブライワックス専用のスチールウールです。ワックスを塗り込む際に使います。
ブラシです。こちらも専用品。ワックスが乾いたあとにブラシで磨き込むことで、表面の色移りを防ぎ、より美しい光沢を出すことができます。
正規品を買わなくても、磨ければなんでも良いと思います。
刷毛。水性ステインの塗布に使います。
一般的に「ウェス」と呼ばれる不織布です。ステインの色ムラを抑えるために使用したり、表面をブラッシングした後の乾拭きなどに使用します。
ゴム手袋。初めて塗装したとき、何も考えずに素手で作業しました。その結果が以下の写真。
ブライワックスは油性のため、一度爪の間に入ると、何度洗ってもこのようにしばらく落ちません・・・。
作業後にテンションが下がるので、ゴム手袋は用意しておくことをオススメします。
パテ&スクレーパー
販売される木材のなかには、「死に節」や「抜け節」と呼ばれる、節に問題を抱えるものが混ざっています。
節のない綺麗な木材や、節が処理された状態の木材を販売するショップもありますが、良質な木材であればあるほど、値段はガツンと上がってしまいます。個人のDIYで、そこまで上等な木材には手が出しづらい。
ですから、節に問題のある面は、極力目につかない部分に使うといった対処をするのが現実的。しかし、どうしても表に出さざるを得ないという場合には自分で節を処理することで解決できます。
そのために必要なのが、「木工用パテ」と「スクレーパー」。
穴が空いていたり、凸凹のある節にパテを埋めて、固まってからスクレーパーで表面を整えます。
節のトラブルは処理にある程度の慣れが必要なので、他の作業で手がいっぱいになる初心者の時点では無視して良いかと思います。
「どうしても凸凹が気になる!」という人や、「DIYに慣れてきた」という人は、ぜひチャレンジしてみてください。
壁棚の作り方を解説
必要になるアイテムを紹介し終えたところで、いよいよ作り方の解説に移ります。
作業の手順は、以下の通り。
- 完成形をイメージする(設計)
- 材料と道具を準備する
- 必要であれば、木材に塗装する
- 木材に棚受けを取り付ける
- 木材にラブリコを取り付けて、柱を立てる
- 柱に棚板を取り付ける
1.〜3.までは、壁棚以外の家具を作るときにも流用できる手順です。一度経験すれば今後のDIYに活かせるので、ぜひこの記事を読んで知識を身に付けてください。知識と言っても、そんな複雑なことは書いてないので大丈夫。
材料さえ揃ってしまえば、完成までの作業時間は1時間程度です。塗装を自分でする場合は3時間ほど。
それでは、それぞれの手順ついて詳しく解説していきます。
1. 完成形をイメージする(設計)
まずは、DIYによって「どんな壁棚を作りたいか」をイメージしてみましょう。このとき、自分自身でいくつかの質問に答えていくようにするとイメージしやすいです。
例えば、以下のように質問を立てて、具体的に答えていきます。
- 予算は?
- ¥6,000
- 棚の段数は?
- 二段
- どこに置く?
- リビングの窓際
- 何を置く?
- 中段に本、小物をしまったブリキのケース、A4の書類立て
- 最上段に掃除グッズをしまったカゴ
- 下段はカラーボックス(高さ: 1000mm)を配置
- どんな雰囲気にしたい?
- インダストリアルな感じ。アイアンの棚受けに、ウォルナット調の暗めの塗装
- 壁棚の長さは?
- 860mm
- 壁棚の高さは?
- 2395mm
- 棚板の幅は?
- 230mm
質問に対して、「できるだけ具体的に答える」のがイメージを固めるコツ。
PinterestやInstagram等の写真投稿サービスを使って、色んな人のDIY事例を見るのもイメージを固めるのに役立ちます。
サイズを明記して完成図をスケッチする
イメージが固まったあとは、それを図面に落とします。図面と言っても、プロではないので、ラフなスケッチで構いません。
スケッチをする目的は3つ。1つ目は「イメージをより具体的にする」ため、2つ目は「購入する木材のサイズを決める」ため、3つ目は「購入した材料を正しく組み立てる」ためにあります。
なかでも2つ目は重要です。スケッチには以下の箇所についてサイズを明記しておきましょう。
- 棚の高さ
- 棚の長さ
- 棚板の幅
スケッチや図面を書くのが苦手、という方も安心してください。下の写真くらい適当で構いません。
我ながらひどい(笑)。でも、こんなレベルでも書いておくことが重要です。
人に見せるためのものではなく、自分が理解するためのものと割り切ってスケッチしてみましょう。
柱に使う木材の長さに気をつける
【ツーバイフォー材】(記事内リンク) でも述べた通り、柱部分のサイズは以下の点に気をつけて設計しましょう。
「ラブリコ」を使用する場合、「柱を設置する場所の床から天井までの高さから -95mm のツーバイフォー材」を、「ディアウォール」を使用する場合、「柱を設置する場所の床から天井までの高さから -45mm のツーバイフォー材」を用意してください。
2. 材料と道具を準備する
【壁棚DIYで使う5つのアイテム】(記事内リンク) で紹介したものを揃えましょう。整理すると以下のものが必要です。
- ラブリコ(or ディアウォール): 2つ
- 設計図の通りにサイズを揃えた木材
- 柱(ツーバイフォー材): 2つ
- 棚板: 取り付けたい段の数だけ
- 棚受け: (棚板の数×2)つ
- ドライバー
その他に、必要に応じて【持っていると壁棚DIYが捗るアイテム】(記事内リンク) や、【「どうせ作るならこだわりたい」方向けのアイテム】(記事内リンク) の項目で紹介したものを揃えます。
アイテム紹介の項目でも述べましたが、木材自体はホームセンターで揃えることもできますし、運ぶのが大変という場合はネットショップを使うのも良いでしょう。おすすめのショップはWOODPROです。木材のカット無料(10mm単位)サービスや、塗装済みの木材を販売していて便利です。
3. 必要であれば、木材に塗装する
【「どうせ作るならこだわりたい」方向けのアイテム】(記事内リンク)で紹介したように、自分で塗装を行うことで、家具の仕上がりに独自のこだわりを込められます。
先述したように、おすすめの塗料はBRIWAX。塗装初心者でも、木目を活かした、雰囲気のある板に仕上げることができます。
BRIWAXの塗り方
1. やすりで汚れを取る
白木の表面をやすりで削っていきます。先に述べたように、3〜5種類ほどの番手を用意して、粗い目から細かい目に移してヤスリがけしていきましょう。
2. 水性ステインを塗り込む
やすりがけした白木に、刷毛を使って水性ステインを塗っていきます。
刷毛は慣れていないと色ムラが出やすいので、そばにウェスや布を用意しておき、余分な液が出た場合はそれらを使って拭き取るように馴染ませていきます。
以下は白木に水性ステイン(オールドパイン)を塗った写真です。
3. ブライワックスを塗り込む
水性ステインが乾いたら、スチールウールを使ってワックスを塗り込みます。
スチールウールの代わりにスポンジを使っても良いですが、スチールウールのほうが表面を磨きながら塗料を載せることが出来るので、一石二鳥。
ワックスを塗り込むと以下のような風合いに仕上がります。
4. ブラシで磨く
ワックスが乾いたら、ブラシでガシガシと磨いていきます。
この作業にしっかり時間をかけることで、木目がぐわーーと浮いてきて、表面はぴかーーと光りだし、なんとも言えない味わい深い雰囲気に仕上がります。
ここでの頑張りが足りないと、色移りの原因にもなるので丁寧に。
5. ウェスで乾拭きする
ブラシで磨き終わったら、最後に乾拭きをして塗装は完了。乾拭きには、ウェスや、いらなくなったTシャツを使うと良いです。
より詳細を知りたい方は、BRIWAXの日本正規総代理店「GALLUP」の公開している塗装手順が参考になります。
4. 木材に棚受けを取り付ける
柱となる木材に対して、事前に想定していた位置に棚受けを取り付けていきます。
柱は左右で対となるので、棚板を置いたときに傾きが出ないよう、左右とも同じ位置に棚受けを付けてください。
左右の木材を地面に並べて作業することで、左右の同位置を取りやすいです。
5. 木材にラブリコを取り付けて、柱を立てる
ラブリコを柱となる木材に取り付けます。
次に、壁棚を作りたい場所に柱をはめ込みます。
上手く位置が定まったら、天井側のアジャスターを回して、まずは仮で固定してください。
柱の垂直が取れていることを確認したら、アジャスターを回して柱をしっかりと固定します。このとき、水平器があると簡単に垂直を取れて便利です。
6. 柱に棚板を取り付ける
最後に、棚受けに棚板を置き、ドライバーで取り付ければ完成です。
このままだと賃貸丸出しの壁紙が残念なので、いずれ、柱の後ろに塗装した板を床から天井まで重ねて、板壁風に仕上げられればなと思っています。
ラブリコを使った壁棚作品集
ラブリコの公式サイトに掲載されている作品事例を紹介します。アイディア次第で、いままで諦めていたようなインテリアにチャレンジできるかもしれません。
まとめ
今回解説した方法を実践していただければ、短時間で、かつ簡単に、誰かに自慢したくなるような壁収納棚が出来上がります。作り終えた頃には、きっとDIYの楽しさに目覚めているはず。
それでは、最後に、作り方をおさらいしましょう。
- 完成をイメージする(設計)
- 材料と道具を準備する
- 必要であれば、木材に塗装する
- 木材に棚受けを取り付ける
- 木材にラブリコを取り付けて、柱を立てる
- 柱に棚板を取り付ける
実際に手を動かす前は面倒に思われるかもしれませんが、一度壁棚作りを体験してしまえば、DIYに対するハードルは取っ払われます。
それは、インテリアに飽きたときや、家で暮らす上でなにか不便を感じたときに、「家具を買う」のではなく、「家具を作る」という選択肢が新たに増えるということ。
この選択肢の存在は、きっとあなたの生活を豊かにします。ぜひ、この記事を参考にして、壁棚作りにチャレンジしてみてください。
今回登場したアイテムのおさらい